【仕事と介護の両立支援】 施設探しでは見学や体験入居を!

【仕事と介護の両立支援】 施設探しでは見学や体験入居を!

親の介護が本格化してくると施設探しが必要になることがあります。この記事では、施設の見学や体験入居について解説します。

施設探しでは見学や体験入居を!

親の介護が本格化してくると「仕事をどうするか」と悩むことがあります。親の在宅意向が強いとなおさらです。しかし、離職の決断をする前に、施設の見学をしてみませんか。
Tさん(51歳)の母親はTさんの家から車で20分ほどの実家で1人暮らしをしています。認知症と診断されており、要介護1です。外出先から自宅に戻れないなどの症状が出てきたため、施設を探すことに。
Tさんが最もこだわりたいと思ったのは、24時間体制で母親を見守ってくれるところ。「高齢者施設」と言っても、行っている介護の内容はさまざまです。大きく分けると、公的施設(介護保険施設、福祉施設)と民間施設、そして認知症に特化したグループホームがあります。
介護保険施設は24時間体制ですが、その代表格である特別養護老人ホームの入居条件は原則要介護3以上です。民間施設には「住宅型」と「介護付」があり、24時間体制で介護が行われるのは「介護付」。「住宅型」で介護を受けるには、自宅に居るときと同じように、外部事業者と別途契約することになります。認知症が進むと、住み続けることが難しくなることもあります。
Tさんは、実家近所の「介護付」2軒と「グループホーム」1軒の計3軒に母親同伴で見学に行きました。グループホームでは9人程の認知症の高齢者が、家庭的な雰囲気のなかで家事などを手伝いながら穏やかに暮らしています。「母親にはグループホームがいちばん合いそうだったので、体験入居を申し込みました。『施設はかわいそう』と思っていましたが、家に1人で居るよりもいいかもしれないと思いました」とTさん。
本人同伴での見学や体験入居は大きな判断材料となります。
もちろん、資金計画もぬかりなく。焦らず、親に合う施設を選びたいものです。
◆代表的な高齢者施設の種類◆
 <介護保険施設>
  ○特別養護老人ホーム
  ○介護老人保健施設
  ○介護医療院/介護療養型医療施設
<福祉施設>
  ○ケアハウス
  ○ケアハウス(特定施設)※
<民間施設>
 ○介護付有料老人ホーム(特定施設)※
 ○住宅型有料老人ホーム
 ○サービス付高齢者向け住宅
 ○サービス付高齢者向け住宅(特定施設)※
<地域密着>
 ○グループホーム

※特定施設とは「介護付」の指定を受けている施設です。
提供元:介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子

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