ストレスが認知症の発症リスクを上げる理由とは!?

ストレスが認知症の発症リスクを上げる理由とは!?

認知症の発症原因としては、生活習慣病とそれに伴う脳梗塞、遺伝などがありますが、実は「ストレス」も発症リスクを上げる要因と考えられています。ここでは、認知症とストレスの関連性、有効なストレス対策についてお伝えしていきます。

ストレスと認知症の関連性とは?

ストレスとは、精神的なものだけでなく、心身に変化をもたらすあらゆること(暑さや寒さ、騒音、匂いなどによる影響)を指します。

原始時代、人間は猛獣に襲われるなどの危険な状況にさらされると、脳がストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリンなど)を分泌して交感神経を刺激して、心拍数を上げて血圧を上昇させる一方で、ケガに備えて末端の血管を収縮させ、血液を固まりやすくするというメカニズムを機能させ対処していました。

現代の日本では、猛獣に襲われるなどの危険がほぼなくなりましたが、仕事や人間関係などの精神的ストレスが溜まりやすい傾向にあります。精神的なストレスは「すぐに命に関わる」ものではないですが、すぐに解消されるような問題でもないので、長期化しやすいのが厄介な点です。

このような長期化した問題でストレスホルモンが長い間分泌され続けると、全身の血管が収縮して血流が悪化し、脳の神経細胞が活動するのに必要な酸素・栄養が届きにくくなり、結果的に脳の海馬(記憶力を司る部位)が萎縮しやすくなってしまうと考えられています。

■40代でもストレスが認知機能に影響する!?
近年、「比較的若くても、ストレスが多い生活を送っている人は、50代になる前から物忘れがひどくなったり、脳が萎縮したりする可能性がある」ということも指摘され始めています。

アメリカで行われた、平均48歳の男女2,000人を対象にした調査では、「コルチゾール(ストレスを受けた時に分泌されるホルモン)の値が高い人は物忘れが多く、脳の放線冠(脳内で情報を移動させる部位)や脳梁のダメージが大きい」「コルチゾールの値が高い人の脳は、思考や感情、発話、筋肉の働きを司る大脳が小さい」という結果が得られました。

この結果は、コルチゾールが身体の様々な機能を低下させる機能があるため、長期間のストレスで分泌が続くと脳に必要な栄養素が行き渡らなくなり、不安やうつ、頭痛、睡眠障がい、記憶力や認知力の低下が起きていることが原因と考えられています。

もちろん、ストレスが認知症の原因であると断言はできませんが、ストレスが認知機能や認知症の症状に関わっているのであれば、認知症予防のためにストレスケアは必要になってくるでしょう。

ストレスを解消するには?

ストレスは日頃からこまめに発散することが大切です。以下の方法でストレスを発散させましょう。

■悩みごとや愚痴をこぼす
「悩みを誰かに話したらスッキリした」という経験はありませんか?会話を通じて自分の気持ちを相手に伝えると、ストレス解消効果があるのはもちろん、自分の悩みを話すことで頭の中が整理整頓され、自己カウンセリング効果も期待できます。

■自然や光に触れる
明るい太陽の光には、抑うつを改善する効果が、また樹木が発散する芳香物質にはリラックス作用があるといわれています。休みの日には自然の豊かな場所に散歩へ出かけたり、帰り道に少し立ち寄ってみたりするといいでしょう。

■アロマテラピーや音楽でリラックス
リラックス効果のある香りのオイル(ラベンダーやカモミールなど精度の高い精油)でアロマディフューザーをたいたり、オイルをハンカチに染み込ませて枕元に置いたりしておくと、心が安らぐといわれています。また、心が落ち着き、穏やかになるような好きな曲を、ソファなどに寝転がりながらのんびり聴くのもおすすめです。

■好きなことをやる
ストレスが溜まってきたと感じたら、自分を甘やかす時間を作るようにしましょう。趣味に没頭する、美味しいものを食べる、欲しいと思ったものを買う…など「やりたい」と感じたことをやると、気力が回復しやすくなります。

おわりに:認知症予防のためには、若いうちからのストレス発散がカギ!

認知症の発症を予防するには、食事や運動量などの生活習慣の改善だけでなく、日頃ストレスを溜めすぎないように上手に発散することが欠かせません。働き盛りの若い世代でも、ストレスを感じ続けると脳へのダメージが蓄積する恐れがあるので、ご紹介したような方法でリラックスタイムをこまめに設けるようにしましょう。

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