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壁を越える。強くなる。
そのために、僕がいる。

ペトレンコ・セルギィ(体操クラブコーチ)&
体操クラブの子ども達

ペトレンコ・セルギィ

29歳。ウクライナ出身。5歳から体操を始め、ナショナルチームに所属しヨーロッパ選手権で優勝するなど世界の第一線で活躍。21歳で現役を引退し、2007年から池谷幸雄選手、米田功選手、冨田洋之選手ら多くのメダリストを輩出した名門、マック体操クラブ(大阪市阿倍野区)で子どもたちに体操を教えている。現在は幼児から中学生まで選手コース、育成コース合わせて計11人の子ども達を指導し、その熱血指導ぶりで知られる。

しんどい思いをしないと、
ハートはたくましくならない。

最初に日本の生徒たちと接した時、自分が幼かった頃や他の国の子ども達に比べると、とても礼儀正しいと感じました。靴を並べたり、しっかり挨拶できたり……。そういう基本的なマナーはきちんと出来ている。ただ、自分の気持ちをはっきり言えなかったり、行動に出せない傾向は感じましたね。

マック体操教室の指導は厳しいと言われる事があります。確かに私、柔軟体操は徹底的にやりますし、痛さのあまり泣き出す子もいる。でも身体が硬いのではいい体操選手にはなれません。だから柔軟性はなるべく小さいうちに養ってほしい。絶対に必要なんです。

子ども達にとってはキツい練習だと思うけど、いましんどい思いをしておけば身体はもちろんメンタルも鍛えられる。いざ試合になったら、彼らは初めて行く大きな会場で自分の演技を見せないといけない訳ですから。子どもにとって試合会場で感じる緊張感って凄いんです。そこで強いハートが大事なんですね。

子ども達には、体操を好きで
いてほしい。

もちろん、子ども達に辛い思いをさせるだけではダメ。終わった後ちゃんとお話ししてあげるんです。何のためにこんな練習をやるのかって。その後に、柔軟体操の成果が少しでも見えたら「ほら出来たじゃない!上手になったよ!」ってしっかり褒めてあげる。そうしたら子ども達はすごく自信が持てるし、体操がもっと楽しく、もっと好きになる。そういうコミュニケーションは大切ですよね。

あと、ここは学校と違って、大勢の年上や年下の子と接することが出来る。この中で揉まれていけば、消極的な子も自然と自分が出せるようになるんですよ。「ああ、あの子は同い年なのにこんな大きな声で挨拶できるんだ」って。そこを理解すると、大会の時に練習でも見せなかった積極性を見せる事がある。そんな時に嬉しい気持ちになりますね。

あきらめずに壁に挑む、
その気持ちを学んでほしい。

もちろん、ここに通う全員がオリンピックに出られる訳ではないし、多くの子どもたちがこの先どこかで「負け」を経験します。でもそこで最後まで負けたくない、ネバーギブアップの気持ちで戦えたか。そこが大事なんですね。それはスポーツに限らず、人生においても大切にしてほしいなって。

あと、彼らにとってオリンピックへの道がどれだけ大変かを肌で感じることは大切な事。その壁を乗り越えるためにどう頑張ったか。そのプロセスを学んでほしいんです。みんな体操が好きで入ったんだから、少しうまくいかなくても頑張れるはず。迷っている子にはその場で何が足りないか、何をするべきかをアドバイスして、少しだけ近い目標を設定してもう一度モチベーションを高めてあげる。それが僕の役目だと考えています。

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